最終更新日 2000.1.6

Harmonica Study
Toots Study Note 1
研究中なのでころころ変わるかも、まちがってるかも。
●使用モデルの変遷
a)1950年代 ChromonicaU??
現在は製造されていない。現行モデルだとクロメッタに近い?マウスピースが薄い(口からリードまでの距離が短い)という印象を受ける音色。
b)1980年前後 スーパー64 クロモニカ280
4オクターブの楽器を使っていても、下の音域はめったに聞かれない。
クロモニカ280と270の区別が難しいのだが、ひょっとしたらクロモニカ280のトーンがベストかも
c)1988頃以降 メロー・トーン
「ピッチを442Hzで、調律してある以外は市販品と一緒」とインタビューで答えているが、市販品も442Hz位で調律してあるので、まるっきり一緒。
d)上記以外の時期 スーパークロモニカ270
このモデルが使用期間が一番長い、したがって録音も多い。
上記はすべてドイツのホーナー社製
●ブルースハープ
73年録音の「Two Generations」で、使用している。それ以後は吹いていないが正解だと思う。
が、ハーモニカを鳴らすにあたってブルース・ハープは勉強になると思う。このアルバムでのトゥーツはやたら音がフルトーンで鳴っている。
●フレーズの変遷
フレーズも、時代により変わっている。おおざっぱな区分けであるがちょうど上記の a) b) c) d)で分類できる。
a)1950年代 この頃はジョージ・シアリングのグループで主にギターを弾いていた時期、ハーモニカのフレーズは速いフレーズまで忠実にバップ・フレーズを吹いている。
b)d)1970,80年代前半 クインシー・ジョーンズのグループなどで活躍していた時期、50年代の忠実なバップフレーズは影を潜めクロマチック・ハーモニカならではのフレーズを編み出し、体力的にも充実していて、速いフレーズも多い。
c)1980年代後半以降 速いフレーズは少なくなり、ハーモニカ向きに単純化され、音使い的にはコピーしやすい、その分味のあるというか涙を誘うというか・・・またメロー・トーンの音色もいい。
●マイク
おもにシュアーSM58
手に持って使う、レコーディング時は手に持っていない写真が見られるが、インタビューでレコーディングでも手に持ってると答えている。
●ビブラート
マイクを持っている事から、ハンドカバーによるビブラートは一切使わない。インタビューでハンド・カバー・ビブラートは嫌いだと答えている。時代によりその付ける度合いが違っている。
●ベンド奏法
ロングトーンで吹いてから、音を切るときに下げるものが多い。
珍しいものでは、「East Coast West Coast」のテイク・ファイブでは、テーマのブルーノートをベンディングして出している。
●トレモロ奏法
舌を左右に細かく動かして吹く(吸う)、最近はあまりやらないが過去の録音で聞かれる。なお、この方法で、速いテンポでのタンギングの代用としている節があるが、私には真似できないので真偽のほどは分からない。
●3度重音奏法
3度のハモリをたまに使う、代表的なのはの「Affinity」ボディ・アンド・ソウル。
ライブだと良く使う。
●コード奏法
がばっと加えて吹くとドミソ、レバーを押すとド#ファソ#、これを使い「All The Things You Are」(「Home Coming」参照)のイントロやエンディングに使える。「Home Coming」参照
●トリル奏法
4度のトリルを良く使う。ソドソドソドとレバーを押してソ#ド#ソ#ド#ソ#ド#。
長2度のトリル、ラとシ(とその半音上)も使う。
●スライド・レーバー・トリル奏法
エンディングの音を伸ばしているときに良く使う。
手のひらで、レバーを押すと見た目が派手になる。
●片手奏法
ライブだと右手をハーモニカからはなして、テンポを出したり、盛り上がれと指示したりする場面がある。
レバーが必要な音になってあわてて右手を戻したりしている。
●短2度重音奏法
スライドレバーを半分だけ押して音を出す。「Captured Alive」で聞ける。
●リードミス
リードがちゃんとした音でならず。高い周波数の音がなる。サックス等のリードミスと原理は一緒か?たまにやらかす。
●チュッチュッ奏法
チュッチュッとハーモニカにキスして音を出してるときがある。
●うるうる奏法
最近、見られる片手奏法の変形版。右手の人差し指で頬を伝わる涙を表現する。バラードのときに使う。
●かわいい
ライブを女の子と見に行った事があるが、どの子もトゥーツが出てきて第一声は「かわいい」だった。
ハーモニカをすべらすだけで吹けるトゥーツ・フレーズ集
©fuji-h
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