最終更新日 2000.1.6

Harmonica Study

Toots Study Note 2

ハーモニカをすべらせるだけで吹けるトゥーツ・フレーズ集

 トゥーツ・シールマンスはハーモニカでなめらかに(レガートで)吹けるフレーズを多用しています。他の楽器の人がコピーして理論に照らし合わせても「なんで?」と思うものもあるかもしれません。レバー操作を必要とせず、吹き吸いが連続しないフレーズをいくつか紹介します。
*D=吸う B=吹く

(1)
レシラソ
DDDB

(2)
ソミドレー
BBBDー

(3)
ミソドソミ
BBBBB

(4)
レシラシレシラシレシラシレシラシレシラシレシラシ
DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD

解説
(1)(2)はよく使う。(1)は変形パターンがある。
(3)はキーF,C等での手癖フレーズ、装飾音のごとく速く吹く。他の楽器じゃこんな音使い装飾音符風には使わないので紹介。
(4)はハーモニカならではのトリル・フレーズ。アンブシャ(唇)・呼吸法がしっかりしてないと意外と難しい。

使用上の注意。(特に(1)(2)に関して)
あてはまるコードをいろいろ考える。
 例えば、(1)は、Gに使うのはあたりまえだが、G7,Em7,C,Am7,Gm7等でも使える。勢いと前後関係が重要である。
 特にトゥーファイブ時のGm7の時なんかコード・トーンはマイナー3度だが早く吹けば違和感なし。(レバー操作が出来る速さの時は、シではなくシのフラット(マイナー3度)の音を出す。)

レバーを押しての半音上も使用可能。
 単純に半音上という使い方。ジャズはフラット系が多いのでレバーを押す場合が多いかもしれない。
 コードを考えるということと重複するが、(2)はドミナント7時のC7に使え、またレバーを押した半音上の音形もC7の時に使える。#5(b13),4,b9,#9…4度はアボイド・ノートだか上にも述べたようにレガートと横の流れが重要。

これだけ吹けてもトゥーツにはなれない。
 上の説明がよくわからない人は、わからないままでセンスで勝負するか理論の勉強が必要。よくわかった人も本当に使えるか現場での演奏が必要であるし、スライドレバーをちょっと使ってレガートで吹けるフレーズおよび一般的なフレーズも必要。

©fuji-h

Toots Study Note 1

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