最終更新日 2001.3.23

トゥーツ・シールマンス演奏曲目傾向と対策



 2001年4月にトゥーツが2年半ぶりに来ます。(^.^)
 ライブに行くにあたって、少し曲を聞いた事があったり、背景を知っていると喜びも倍増です。私が聴いた確率が高い順にコメントしてみました。

曲集計表('96-'98)

●Bluesette 100.0%
 100%の確率で聴けます。この曲をやって、ソロを回しつつメンバー紹介。いったん終了してからアンコール形式で1曲か2曲というのがパターンです。口笛を吹く事を要求されますので、練習しておきましょう。私は高いレより上の音が出ないので、悲しい思いをしています。
 参考CD 「Home Coming」
 参考MIDI blusette.mid

●Hard To Say Good Bye 63.6%
 トゥーツのオリジナルのゆっくりの3拍子の曲、97年より聴かれます。この曲では歌え!と要求してきます。歌いましょう!たとえ初めて聞く場合であっても・・・
 参考CD 「Live Takes」

●The Days Of Wine And Roses 45.5%
 ヘンリー・マンシーニ作曲のいわゆる「酒バラ」です。レコーディングも多数あり、トゥーツのお気に入りの曲です。イントロなしで指パッチンしつついきなり「ドラー」と入ります。前半16小節をF、後半をAbのキーで演奏します。これを「酒バラのトゥーツ・チェンジ」と呼びます。(僕だけ)
 参考CD「 Affinity 」 「Captured Alive」

●Comecar De Novo 45.5%
 イバン・リンス作曲です。英語では「Island」と言うタイトルです。ブラジルプロジェクトではバラードでやってますが、ライブではルバートのイントロの後はスローボサで演奏します。出だしの「ミbーレbー」で、うるっときます。(T_T)
 参考CD「The Brasil Project」 「Live Takes」

●Footprints 54.5%
 ウエイン・ショーターの曲。イントロのベースのパターン「ドソドミb−」を軽く吹いてこの曲を演るよと合図して始まったりもします。CDではギターでテーマを取ってますが、ライブでは全編ハーモニカで演ります。ライブも中盤ちょっとつかれた時ドラムにソロをまわし、自分はステージ袖で少し休憩する曲でもあります。
 参考CD「The Windmillas Of Your Mind(Footprints)」

●Ne Me Quitte Pas 36.4%
 シャンソンの曲、アンコールで演ります。ピアノとデュオで切々と吹きます。Emのこれでもかってほど暗い曲です。日本人が演奏すると演歌になりそうな曲です。
 参考CD「Home Coming」 「Chez Toots」

●There Is No Greater Love 27.3%
 普通日本ではBbで演る事が多いのですが、トゥーツはCで演ります。
 参考CD「WhenISeeYou」 「 Rendez-Vous In Rio 」

●Time Rememberd〜Very Early 27.3%
 ビル・エバンスメドレー、タイムリメンバードっていまだに何演ってるのかよく分かりません。勉強して行こっ。ベリーアーリーも難しい曲だね。ちぇっ
 参考CD「I Remember Bill」(Very Early)

●I Do It For Your Love 27.3%
 ポール・サイモンの曲。原曲と違ってゆっくりバラードで演ります。この曲はデビットサンボーンなんかもカバーしてますね。
 参考CD「Affinity」  「Live Takes」

●I Loves You, Poggy〜SummerTime 27.3%
 ガーシュインメドレー、いきなりソシレファ#ラ〜と入って、I Loves You, Poggyをやった後オールブルースみたいな8分6系のイントロからサマータイムへと突入。
 参考CD「Penthouse Serenade」(I Loves You, Poggy)「Live Takes」

●In Your Own Sweet Way 27.3%
 デイブ・ブルーベック作曲。ステージの1曲目にやる事が多い、いきなりAbペダルでモードっぽく始まって、適当やってから、ミbレーとなだれ込みます。エンディングに「ソーホワット」が出てくるのはお決まりのようです。
 参考CD「 East Coast West Coast 」

●My Funny Valentine 27.3%
 あれっよくこれ覚えてないな?ケニーワーナーの白玉シンセにのかって吹いてたっけか?98年にはギターでやってましたね。「どんとちぇんじへあーふぉーみー」なんて歌詞を口ずさんだりして…

●Round Midnight〜Blue Monk 27.3%
 CD「 The Windmillas Of Your Mind 」に入っているパターンです。アンコール時に一人で出てきた時にはこれをやるでしょう。CDとは多少フレーズがちがいますが、基本的に同じです。これはその場のアドリブではなく、あらかじめ作ってあるんでしょうね。
 参考CD「 The Windmillas Of Your Mind 」

●Nuages 27.3%
 ジャンゴの曲。ギターで演奏します。98年から突然やりだしました。コードが美しいと説明をはじめます。
 参考CD「The Soul Of Toots Thielemans」

●One Note Samba 27.3%
 ジョビンの曲。サビで「ウェーブ」を吹いたりするのは、万国共通ですね。もちろんその逆もありです。
 参考CD「The Brasil Project Vol.2」

●Sophisticated Lady 18.2%
 酒バラやこの曲は録音が多く残ってますね。デューク・エリントン作曲で、この曲の後にソソ   ソソ ソソ ソードって感じで。Cジャムブルースに突入するのがお決まりのパターンです。
 参考CD「Only Trust Your Heart」


●For My Lady 9.1%
 若くてきれいな奥さんに捧げたトゥーツの曲。観客に「歌え」と指示します。歌いましょう、たとえ初めて聞く場合であっても・・・
 参考CD「For My Lady」 「Chez Toots 」

●Old Friend 9.1%
 お父さんに捧げたトゥーツの曲。キーはメジャーなんですけど泣ける曲です。楽屋でこの曲を吹いてペギー・リーを泣かせたという話しもあります。
 参考CD「Chez Toots 」

●Waltz For Sonny 9.1%
 Sonnyってだれなんでしょう?知りませんがこれもトゥーツの曲です。このようなコード進行を私はブルーゼットチェンジと呼んでいます。(他のブルーゼットチェンジの曲 I Close My Eyes , There Will Never Be Anothor You , Comfirmation)
 参考CD「Subesequently /Jim Hall 」
 参考MIDI waltzforsonny.mid

 
あと、これに加え東京では聞いたことありませんが大阪では、ジャコ・パストリアス作曲の「Three Views Of Secret」をよくやるそうです。
またブルーノート東京では、オスカー・カストロ・ネビスがゲストで参加します。2枚のブラジルプロジェクト、特に下記の2曲は彼の作曲なので押さえておきましょう。
「The Brasil Project」
3.フェリシアとビアンカ Felicia and Bianca
「The Brasil Project Vol.2」
7.アンコンディショナル・ラブ Unconditional Love

ライブに行く前になにか一枚って人には、THE LIVE TAKESがお薦め!

行った後でライブの感動を思い出すのにも有効です。(^_^)v

live report

©fuji-h

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