最終更新日 1999.11.1

Harmonica Study

ハワード・リビー研究ノート


●基礎知識
 テン・ホールズ・ハーモニカ(ブルース・ハープ)でジャズも演奏してる。バップ・フレーズもカッコいい。私は最初にパキート(as)のアルバム「Explosin」に参加しているのを聴いたのだが、人から教えてもらうまで、クロマチック・ハーモニカだと思っていた。ピアノやオカリナなども演奏する。

●研究目的
 広義のクロマチック・ハーモニカなので取り上げた。私はクロマチックがメインなので、あまり本気で取り組むつもりはない。が、テン・ホールズでジャズが吹けると楽しいかも。

●オバーブロー、オバードロー
 オーバーブロウの場合、要するに「吸ったときになるリードが吹いたときになる」、オバードローはその逆である。
 吸い音のリード吹き音のリードの相互作用により、本来のテン・ホールズについているリード以外のピッチが得られる。
 例えば、テン・ホールズ・ハーモニカ(ブルースハープ)のCの楽器では、5番を吹く(ブロー)するとミのが出て、5番を吸う(ドロー)とファがでる。で、オーバーにブロー(吹く)すると何と!ファのシャープが出る。この時なっているリードは、吸音で鳴るはずのファのリードが鳴っている。
 でも普通の音色ではなく長い音で吹くには、音楽的にどうかな?と思うが、経過音としては使える。
この要領で
オーバーブロー 1番 Eb、4番 Eb、5番F#、6番 Bb
オーバードロー 7番 Db 、9番 Ab
と、とても都合よく、鳴ってくれるわけである。ハーモニカって不思議な楽器だ。
後は通常のベンドを使えばクロマチック・スケールが演奏できる。
 詳しくは下記資料を
flisco 10Holes Room http://www.nona.dti.ne.jp/~flisco/music/
fliscoさんのテン・ホールズハーモニカについてのホームページ。
「New Directions For HARMONICA」 Howard Levy
教則ビデオ。全編英語。(私には何を言っているのかわからない。)

「10holesBluesHarmonica」 吉田ユーシン(全音)
 教則本 4ページ記述あり。
吉田ユーシンさんのホームページ−> ユーシンのHomePage

「ブルースハーモニカメソード」 西村ヒロ(リズムエコーズ)
 教則本 2ページ記述あり

Golden Melody---HOHNER
 ブルース・プレイヤーでこの楽器を、好んで使う人は少ないと思われる。一般的に木製ボディーの方が好まれ、本物のブルースには多分向かない。吹奏感もトンボ・シングルを思わせる。だがプラスチック・ボディーの方が息もれが少なく、オバーブローはしやすいため、ハワード・レビーはこの楽器を使っている。私はブルースにこだわりがないので抵抗なく使える。

●練習メモ、練習課題 1999年3月
 久しぶりに、ゴールデン・メロディーを吹いてみたら4番 Eb、5番F#、6番 Bb の音がでた!それでこの項目を作ろうと思い立った。4番 Eb、5番F#、6番 Bbの音が出るとかなり出来る曲が増えてくる。
 たとえば「ジョージア・オン・マイ・マインド」をCのハーモニカで2ndポジションKey Of Gでやると、F#の音が出てくる。松田幸一さんの教則ビデオでは、ファイリング(リードを削る)という方法でこの問題をクリアしていたが、ナチュラル・チューニングのハーモニカで演奏できる。以前に吉田ユーシンさんがこの方法で同曲演奏していたのを聞いた事がある。ジャズの場合はメジャー7thの音も大切なので、重要なポイントである。
 音を出すコツだが、教本には強く吹くとかいてあるが、4番5番では弱く吹くと出る、6番に関してはある程度強く吹く。吸い音のリード鳴れーっ!と意識しながら実際に出るピッチをイメージしながら吹いて、少しでもその音が聞き取れたら、その口の中の形、息のスピード等を維持する。
 が、音が出たといってもまだまだ不安定で突然でなくなる時もあり、またEbのハーモニカだと全然でない。(まだ2本しか持っていない。Bbも買おうかな。)
 4番 Eb、5番F#、6番 Bb以外の音については、出る気配がまるで感じられない。
 あと、ポジションの研究の必要性を感じた。ハワードレビーの教則ビデオでは、枯葉(Gm)をBbのハーモニカでやっている。クロマチック・スケールが吹けるといってもCのハーモニカ1本ですべてやっているわけではない。今ざっと考えると、Cのハーモニカだと、出来そうなキーは
1stポジション Cと Am
2ndポジション Gと Em
3rdポジション Dmと FやD
(ポジションの言い方が適当かもしれません。クロマチック・プレヤーなもんで・・・)
他のキーではGmやBbは何とかなりそう、Cmも結構いけそうだが、Ebはトニックの音がオバーブローになるため無理そう。オバーブローはあくまで経過音として使い、コアとなる音は、ノーマルトーンの方がよさそうだ。でも難しい音が出てくるので練習にはEbもいいかも。実践で使うとなると転調やハーモニカのキー選び方で頭を使いそうだ。クロマチック・ハーモニカもそうだか、いろんな調性(キー)に対しての対応の仕方が、ジャズを演奏する上でのポイント1つであると思う。
 練習曲はデューク・エリントン作曲の「Prelude To A Kiss」をkey G(F#の音から)とkey C(低音及び高音のBから)のキーでふく、いきなり半音階で下がってくる曲なので、この練習におすすめ。(サビはとりあえずやめておこう)
 ブルースハープの普通のフレーズもちょっと練習しよっ、どうも苦手なんだよね…

●練習メモ 1999年4月23日
 最近はウオームアップをかねてゴールデンメロディーをしばらく吹いてから、クロマチック・ハーモニカの練習というパターンです。オバーブロー、ドローに関しては、相変わらず4番 Eb、5番F#、6番 Bbしかでないのですが、これだけでもいろんな曲が吹けます。が、長い音でオバーブローはちょっと使い物にならない音色です。吹き方の工夫で音色はよくなるのでしょうか?
 昨日、4番のDの音程が下がり気味になったので、リードを削って調整していたのですが、いくら削っても高くならない、おかしいなあ?と思ってよく見たら7番のBのリードを一生懸命削ってました。(T_T) で、7番が50セント(半音の半分)ぐらい高くなってしまって、元に戻すために今度はリードの根元を削ったら、今度は音が鳴らなくなってしまいました。その代わり・・・
 7番でオバードローが出来ました!7番で吸った時に、C#の音が出ました。(^。^)
 しかし問題は、普通に鳴るべきのBの音は出ません。そして壊れていない楽器では、オバードローできません。正確には出来た!ではなく、音が出た!?です。
 0.5歩前進といった所でしょう・・・

●練習メモ 1999年5月20日
 ある人から、トンボのウルティモがオバーブローしやすいとのアドバイスを頂き、早速10HolesさんからキーBbのものを購入しました。うーん(^^ゞ あかん・・・音が変にひっくり返ってしまいます。一緒にスズキ楽器のハモンドも購入したのですが、こちらの方が上手く行く、でもゴールデンメロディーが一番いいようです。
 上の方でゴールデンメロディーの吹奏感はトンボシングルだと書きましたが、間違っているようです。ゴールデンメロディーは素晴らしい!いい音がするし、なんか吹いてて気持ちがいい。相変わらず音は4番 Eb、5番F#、6番 Bbしかでませんがこれでいい。
 今のゴールデンメロディー(KeyC)は3代目なのですが、楽器によって出にくいものがあります。今の楽器は4番 Ebが出にくい、これも吹き込むうちに出来るようになるのでしょうか?
 最近の練習課題は、ウオームアップ代わりのロングトーンや先日買ったブルースハープの普通の教本を練習したり、いろんなメロディーにトライ(バッハのG線上アリアをCでこれが気持ちいい)したりしてます。
 チャーリー・パーカーのオムニ・ブックも挑戦してみよう。
アプローチ方法は
(1)Fのブルースをセカンド・ポジションでつまり1音上げて読む
(2)Bbのブルースをファースト・ポジションでCつまり1音上げて読む
(3)Cのブルースをファーストポジションでそのまま
となると(1)(2)を普通のキーで演奏するには、Bbの楽器が必要になる。
が今現在ゴールデンメロディーのBbは日本全国品切れ状態らしい・・・(T_T)
オバーブローだと、スムーズにフレーズが吹けないのですがこれが妙に楽しかったりしてます。
●練習メモ 1999年5月24日
 スズキのテン・ホールズ・ハーモニカ、ハモンドでオバードローが出せました!最初サックスで言うとリード・ミスみたいなフラジオみたいな、ギターで言うとハーモニックスみたいな、高周波の音が出るのですがそれでも我慢して吸いつづけます。そうしたらBの吸い音のところでC#の音が出ました。

●練習メモ 1999年6月28日
 えーっと、最近テン・ホールズの練習はサボってます。クロマチックに力を入れてます。したがってこのコーナーは一時中断いたします。

●オバードロー、ブロー用新製品 1999年11月1日
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