最終更新日 1999.8.30

M.SUZUKI SCX-56

SCXの商品体系
 12穴(3オクターブ)、14穴(3オクターブ)、16穴(3オクターブ)の3種類のです。価格は1万円台位。あと、私はとても買う気になれませんがスズキにはもっと値段の高いモデル(3〜4万円位だったかな?)も以前からあります。あとレッグホーンというモデルもあるのですが今回で製造中止になるのでしょうか?
鈴木楽器製作所のHP−>SUZUKI-MUSIC

買う前の期待
 ホーナーでは14穴は、マイスタークラスになり5万円位?です。14穴が安く買える。14穴あると最低音がGになりバイオリンと一緒です。Ebの曲でBbの音が吹けるようになります。
 それとテン・ホールズではスズキのハーモニカが好きなので、クロマチックもちゃんと作ってくれたらなあ・・・と思っていました。

第一印象
 ぱっと持って軽いと思いました。マウスピースがプラスチック製のようです。トゥーツモデルより一回り大きいのにそれより軽い感じがします。
 吹いた感じは、どの音もきれいになってくれます。ホーナーの4オクターブ楽器だと最低音域に鳴りにくい音がある事が多いのですが、これは大丈夫。特に低音Bの音がしっかり鳴ってくれます。ホーナーの楽器でなぜかこの音がよく鳴らない事が多い。逆に低音Aなどが少しなりにくいのですが、少し吹き込めば問題なさそうです。
 スライドレバーがなんか「かさついている」ので、分解してスライドクリームをつけました。小さい事ですが、ホーナーの場合はしばらく大丈夫です。でも、使っていくうちにしなければならない事なのでたいした問題ではありません。

スライドレバーから穴までの距離
 私はこれにこだわるのですが、CX−12はこれが1穴分違うので使用を中止しました。一回口を付けて吹き始めればこのことは関係ないのですが、パッとハーモニカに口をつけた時にミストーンをします。
 スズキの楽器は写真ではわかりづらいですが、何ミリかちがいます。この位の違いは無視できるのでは?と今は思っています。

ちょっと吹いてみて
 トゥーツ・モデル位の吹き応え、いいサウンドはしないような気がしますが、いい音がします。サックスのリード、ジャズ・ギターの弦等はいい音を出そうと思うと硬くなる傾向にあるようですが、言うまでもなくトゥーツモデルは硬い方です。(厳密に言うとリードが長くなっているらしい、詳しい事は知りません)それで、きちんと吹き込まないとコントロールしにくい。
でも、上手な人でも柔らかい方を使ってコントロール重視する人もいます。今にして思うと、ピート・ピーダスンさんがそのタイプだったような、あと最近思うのですがスティービーも軽い鳴りの楽器を思いっきり吹く感じでプレイしているような気がします。

ちゃんと吹いてみて(1日目)
 普段は、ハードバッパーを使っているのでその感覚で吹き込むと、吹き込み過ぎで音が鳴りません。軽く吹く事を意識してやらないといけません。あと早いフレーズに反応しない音があります。楽器に慣れればクリアできる問題かもしれませんが、ホーナーのほかの製品クロモニカ270や280では意識しないでも持ち替えて演奏できます。
 でも、聴いている人には、本人の意に反してスズキの楽器は音がいいと好評だったりもしました。

ちゃんと吹いてみて(2日目)
 6番ミの音が下がってきました。スズキのリードは「他社製品より優れた特殊リン青銅を使用しているので、粘りのある音を出します」(取扱説明書より)とあります。テン・ホールズは結構気に入っていたので期待していたのですが・・・
 この先どうするかは考え中です。

別件
 スズキの楽器を吹いてみて、先日買ったへリングのハーモニカがよく出来ている事に気付きました。へリングは今は車載ハーモニカとして活躍中です。

©fuji-h

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