最終更新日 1999.3.19
Harmonica Study
ジャズを吹こう
Fのブルースを吹こう
●最初に
ポイントは、
1)レバーを押した所から発想しよう
ジャズ系のフラット中心の楽曲の場合、わりと有効な考えではないかと思っています。
レバーを押しっぱなしだと手に余分な力が入りますので気をつけて下さい。
2)ペンタトニックスケールでアドリブになれよう
ギター少年の多くは、最初はペンタトニックからといった人が多いはずです。最初ペンタトニック・スケールで「えいやっ」でアドリブしてみようということです。
ペンタ・トニックスケールというのは5つの音からなり、全音、短3度の音程を含んでいます。いろんな音楽で(演歌などでも)使われているスケールです。
●Fのブルースとは?
ジャズの現場では、挨拶代わりにFのブルース、最後の盛り上がりにFのブルースと、なにかとFのブルースを取り上げます。つまりこれさえ出来れば、ジャズのジャムセッションに参加できるわけです。
ブルースハープの経験がある人は2ndポジションで吹ける、Gのキーがいいなあと思うでしょう。ジャズの現場で「キーはGで」というと一呼吸、間があいて「OK!」とか「はい!」とかいわれます。「キーはAで」というと多分返事は返ってきません。まずFから始めてみましょう。
●バグス・グルーヴ(Bag's Groove)を歌おう
ミルト・ジャクソン作曲のバグス・グルーヴを歌えるようにして下さい。
聞いた事のない人は自分で、CDなどを探して下さい。
●バグス・グルーヴを吹こう
クロマチックハーモニカを持って、スライド・レバーを押して下さい。2番吹音(ファ)から始めます。次ぎは一つ穴を飛び越え4番吸音…後は耳を頼りに吹いてみて下さい。スライドレバーは押したままです!
●ブルーノート・ペンタトニック・スケール
あなたが今吹いたのは、Fのブルーノート・ペンタトニック・スケールです。スライドレバーを押したままで、Fのブルーノート・ペンタトニック・スケールが、吹けるという事です。(スケールの呼称が間違っているかもしれませんが、詳しくは理論書を見て下さい。)
●CDに合わせて適当に吹いてみよう
FのブルースをやっているCDに合わせて、適当に吹いてみましょう。スライドレバーは押したままです。2番吹き音はトニックで落ち着いた感じ、3番吸音は、なんとなく落ち着かない感じとか、今までの音楽経験のカンを頼りにアドリブしましょう。
●一つの音でも吹いてみよう
CDに合わせているときに、一つの音だけで、タンギングをして、8分音符4分音符などを使って、4小節位吹いてみて下さい。シンコペーション等も使いましょう。アドリブというと適当にパラパラ動かなきゃと思うかもしれませんが、こういうフレーズも重要です。
●トリルを練習しよう
ブルースハープの基礎テクニック短3度のトリルは、ブルースハープほどカッコ良くなりませんが、クロマチックでもできます。4番5番吸音それと2番3番吹音などが使えます。当然1オクターブ上も使えます。これはネタにつまったとき、または盛り上げたいときに使います。好意的な店では、ハーモニカが一生懸命これをやるとたいていうけます。
●ジャムセッションに行こう
ここまで行ったら、実践に参加してみて下さい。曲は「バグス・グルーヴ」です。上記テクニックで、3コラースぐらいはネタがあるはずです。
●「ソニー・ムーン・フォー・トゥー」を吹こう
この曲は普通はBbのキーで演る事が多いかもしれませんが、Fでも大丈夫でしょう。これも歌えるようにしてから吹いてみて下さいオクターブ高いファの音からです。
ファーミbドシbラbファファファ…
●スライドレバーをはなしてみよう。
次の段階は、今まで押しっぱなしだったスライドレバーをはなす事です。ソとレの音はコーラスの中どのコードでも使えます。ラはFのコードの所。シはブルーノートフレーズとしてフレージングする…とりあえずここら辺の音を使ってみましょう。
理論書には、使えない音(避けるべき音?)がありますが、実践的には使えない音はありません。前後のつながりが重要です。
また「ソニー・ムーン・フォー・トゥー」で最初のファの音を、レバーをはなして吸音で演奏するのもいいでしょう。
●スライドレバーを押して、はなしてみよう
1)レバーをはなして3番吹く2)そのままレバー押す3)レバーをはなす4)レバー押して2番吹く、音名で言うと、ソラbソファ、こういうフレーズを増やしましょう、同じ要領で,レミbレドなども。こういう音形は、ハーモニカでも普通の楽器みたいにレガートで演奏できます。
●ジャムセッションに行こう
ここまで行ったら、また実践に参加してみて下さい。曲は「ソニー・ムーン・フォー・トゥー」です。上記テクニックで、8コラースぐらいはネタがあるはずです。
では、ジャム・セッションで会いましょう!!
ジャム・セッションおすすめスポット
浅草 Jazz Janome
●最後にまじめに…
トゥーツ・シールマンスもレバー押しっぱなし、放しっぱなしフレーズが多いです。またスティービ・ワンダーはほとんどこのへんの音使い・テクニックでアドリブしてます。
©fuji-h
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