Toots Thielemans Live in Blue Note Tokyo

Mike del Ferro(p)Bart De Nolf(b)Bruno Castellucci(ds)
SpecialGuest--Oscar Castro-Neves(g)

Wednesday, Febrary 19, 2003
1st set
1.I Loves You, Poggy
2.Summer Time
3.The Days of Wine and Roses
4.Velas
5.Felicia and Bianca
6.Wave
7.No More Blues
8.?
9.La donna e` mobile / Verdi
10.Estate
11.Bluesette (guitar)
12.What a Wonderful World

2nd set
1.Sophisticated Lady
2.Caravan
3.The Days of Wine and Roses
4.Footprints
5.Joana Francesa
6.O Futebol
7.Wave
8.One Note Samba
9.Three Views Of Secret
10.Tosca / Puccini
11.High How The Moon (guitar)
12.Bluesette (guitar)
13.What a Wonderful World
14.Yesterday
15.No More Blues

Thursday, Febrary 20, 2003
2nd set
1.Sophisticated Lady
2.Caravan
3.The Days of Wine and Roses
4.Footprints
5.Estate
6.One Note Samba
7.Midnight Cowboy
8.O Futebol
9.Tosca / Puccini
10.La donna e` mobile / Verdi
11.High How The Moon (guitar)
12.Bluesette (guitar)
13.Yesterday

Satday, Febrary 22. 2003
1st set
1.Sophisticated Lady
2.Caravan
3.The Days of Wine and Roses
4.Velas
5.Felicia and Bianca
6.Wave
7.No More Blues
8.?
9.Three Views Of Secret
10.Estate
11.Bluesette (guitar)
12.What a Wonderful World

2nd Set
1.Yesterday
2.C Jam Blues
3.On Green Dolphin Street
4.Manaha De Carnaval
5.Joana Francesa
6.O Futebol
7.No More Blues
8.Tosca / Puccini
9.La donna e` mobile / Verdi
10.Estate
11.One Note Samba
12.Over The Rainbow (guitar)
13.Bluesette (guitar)
14.What a Wonderful World


 2001年以来約2年ぶりの来日。今回も東京はオスカーカストロネビスが参加。僕としては前回と一緒ではなく、ニューヨーク系のミュージシャンで聴きたかったのだが、、、あとオスカーいないステージも聴いてみたかったのだが、、、。今回特筆すべきは、トゥーツが譜面を見てやる曲があったということ、譜面見るなんて僕が見たライブでは94年のジンサクとのセッションライブの時以来だ。見ていたのはピアノのマイクデルフェロが持ってきた曲や編曲で、つまり新曲を増やしたわけだ。No More Bluesも、イントロの大変さからいって、(ハーモニカ吹きとしてはあのイントロはあまり吹きたくない。)多分オスカーの選曲なのかなぁ?トゥーツが新しいレパートリーを増やそうと試みてる感じがした。

[新しく増えた曲、パターンひさしぶりの曲)](もちろん自分が聞いたものの中での新曲です)
Sophisticated Lady〜Caravan
 いつもは、ソフィストケイテッドレディーのあとはCジャムブルースに続けるのだが、新しいパターン。ベースはエレクトリックベースに持ち換える。
No More Blues
 トゥーツがちゃんとカウントを取りイントロも吹き始めるキーは多分G
La donna e` mobile / Verdi 女心の歌 ヴルティ
 マイクの編曲、ラテンのアレンジ、原曲は3拍子。キーはBb、
Tosca / Puccini トスカ プッチーニ
 これもマイクの編曲。ほぼ原曲のイメージで演奏。
(この2曲はマイクpがいないときにやるようだと、トゥーツの新レパートリーになるのだろうなぁ)
Yesterday
 「ズ」がつくジャズの曲ではなく、いわずと知れたビートルズの超有名曲。キーはEb
High How The Moon (guitar)
 ボサノバのリズムでギターで演奏。キーはG。3,4小節目、7,8をリハモナイズたぶん(G#m7/C#7|Gm7C7)みたいな感じだと思う。
O Futebol
 ブラジルプロジェクト2に収録されている、前回はやらなかった。
C Jam Blues
 ノリノリのときに演奏した。最後転調して行って、Ebで終了!(。。。だったと思う。)
On Green Dolphin Street
 in New Orleans では、Cで演奏してるが、今回はEb。ラストのカデンツァで2曲前にやったイエスタディを演奏。
Midnight Cowboy
 僕は94年のジンサクとのセッションライブ以来に聴いた。

 90年代は、80年代後半にホーナー社がトゥーツの意見を取り入れ作ったハーモニカ、メロートーンを吹いて、集大成とも言えるアルバムをいくつも作った。そしてそれが一段落して今世紀に入ってからはひとつの転機にきてるようにも思う。2001年のtoots thielemans&kenny wernerからのトゥーツは新しいスタイルに入ったような気もする。奏法的には、軽く弱く吹いてここぞと言うときにだけ大きな音を吹く。計算してやっているのかそれとも体力が許さないのか?90年代のようにはもう吹けないと感じるのだ。80歳過ぎて、新しいことへ新しい形へ挑戦してるのかなぁってきがする。。。僕の勝手な思い過ごしかもしれないけど、、、、

 今回感じたのは、リズム隊の音が小さいってこと、前回もそうだったのかもしれないが、僕が最近ベースをやってるので今回特に気がついたのかもしれない。ともすれば音圧的に埋もれてしまうハーモニカがちゃんと生きるようなバッキングをしてる。もちろんただ小さいだけではなく出るとこはでかくバーンと、、、やっぱりこの辺はさすがトゥーツが連れてくるメンバーだけのことはあるなぁと思った。
 
 全体的には、疲れてたステージと元気だったステージや、前半飛ばして最後までもたなかったり、その逆だったりいろいろあるが、総じて相変わらずまだまだ元気だった。でも、確実に歳は取っているわけで、口笛はやはりふかなかったし、速い曲でのハーモニカの反応の鈍さが感じられた。ギターはもう以前から鈍鈍(にぶにぶ)なのだが、ハーモニカもすこし歳を取ったかなぁって感じ。。。それと、ブルーゼットの構成を間違えて後テーマやらなかったり、メンバーの紹介を一人忘れたりしてた。ちょっと2年前より小ミスが目に付いたかなぁ?でも、そんなことはかまうもんかぁ〜!間違えたらみんなつけろ〜。。。ん?
 正直言って、もうあの歳だとそういう感じで疲れちゃってダメダメになっちゃうときがあるから、なるべくたくさん聴かないといい瞬間に出会えないかもなぁって感じはする。そういう意味でどうしたって歳には勝てないけど80歳でまだあの演奏がきるのだから、これからも生の演奏や新しい録音が聴けるでしょう。

メロートーン(ハーモニカ)の裏にしてもらったサイン。

©fuji-h

live report

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